食品ロスの現状
食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。
日本では、年間2,550万トンの食品廃棄物等が出されています。
このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は612万トン。
※農林水産省及び環境省「平成29年度推計」
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量(平成30年で年間約390万トン)の1.6倍に相当します。
このような問題は餓飢ゼロを掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の目標2の達成においても解決すべき課題であり大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、食品ロスを減らすことが必要です。
簡単に思い浮かぶものとして規格外の加工食品や賞味期限切れの加工食品、食べ残しなどです。
また、食品流通の世界には3分の1ルールというものがあります。
小売店などが設定するメーカーからの納品期限および店頭での販売期限は、製造日から賞味期限までの期間を概ね3等分して商慣習として設定される場合が多く(3分の1ルール)、食品ロス発生のひとつの要因とされています。
近年ではこのルールが「期限に合理的根拠がない」「食品や資源のムダにつながる」などの理由から見直しが検討されて、徐々にではありますが改善に向けて動き(納品期限の緩和テストを行ない食品ロスの削減量の調査や調査結果により複数社において納品期限緩和が進んだ)が実際にあります。
しかし、このようなルールの見直しは、「賞味期限ぎりぎりまで普通に販売しているの?」といったマイナスイメージを持たれる懸念や新しい(賞味期限が長い)ものから購入されるため結局は食品ロスになってしまうことが考えられるため簡単ではありません。
この懸念や考えの根幹は私たち消費者の期限に対する意識から来るものですから、「もったいない」「まだ捨てるべきではない」と自ら商品を評価・判断していき、意識改革をしていくことが食品ロスを減らす一番大きな力となります。
賞味・消費期限の違い
「賞味期限」と「消費期限」の違いとは?
賞味期限は「おいしく食べることができる期限」
消費期限は「期限を過ぎたら食べない方が良い年月日」
賞味期限
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。
スナック菓子、カップめん、チーズ、かんづめ、ペットボトル飲料など、消費期限に比べ、いたみにくい食品に表示されています(作ってから3ヶ月以上もつものは「年月」で表示することもあります)。
この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
色やにおい、味などをチェックして異常がなければ、まだ食べることができます。
もし、賞味期限が過ぎた食品があったら、大人の方と相談してから食べましょう。
食品は表示されている保存方法を守って保存しておくことが大切です。
ただし、一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。
消費期限
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。
お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、いたみやすい食品に表示されています。その食品によってもちがいますが、だいたい、5日以内です。表示をよく確認して、この期限を過ぎたら食べないようにしてください。
賞味期限は「食べられなくなる期限」ではありませんが、保管方法によって商品の劣化が早まることもありますのでご注意下さい。
賞味期限が切れている食品を安易に廃棄せず、匂いや見た目、触った感触など、自分の五感を頼りに食べられるものは食べるのが食品ロスを減らすのに大切なことがわかります。
食品ロス削減にご協力お願い致します。
活動の取り組み
私たちは、食品メーカー・事業者様より廃棄予定の食品を仕入れることにより食品ロスを削減しようとしています。
この事業で仕入れた食品は販売または慈善団体、福祉施設や生活困窮者などに寄付する活動を行っています。
まだ安全に食べれる食品なのに、企業イメージや企業ブランドを守るために廃棄処分もやむなしという考えは改めるべきだと思います。
規格外、賞味期限が近いなどの食品は食品ロス削減の観点から廃棄すべきではないと考えます。
国内における食品ロスの削減のためには多くの消費者に賞味期限と消費期限などを正しく理解していただき、認識を改めてもらう必要があります。
「安全に食べられる状態」にも関わらず廃棄処分されてしまう食品」
つまり
「賞味期限が近い、又は切れてしまった」「規格外商品」といった食品を買取し国からの補助金だけに頼らず、健全に経営していくために多くの消費者に販売し余剰利益は慈善団体、福祉施設への寄付を行うことによって 食品ロス削減、貧困の課題に少しでも貢献したいと考えております。
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